キリスト教教育Christian Education
宗教講話
香蘭女学校キリスト教センターが主催して全校生徒を対象に講演会などを行います。「命・正義・平和・人権」を問いの柱として、心ならずも弱くされ小さくされる人びとの現実をわたしたちの社会の苦悩として学びます。ヒロシマ、オキナワ、あるいはパレスチナ、ジェノサイド、また東日本大震災、ハンセン病、救急救命、子どものターミナルケア、女性や子どもの人権・・・
事前学習もし、リフレクションシートもつくり、生徒は言葉にし難い内容を人ごとでない言葉にする挑戦の経験を積みます。
平和学習
わたしたちの平和な日常生活は、無条件に与えられ揺るがないものではありません。かつての痛切な過ちと苦難の現実を見据え、考え、議論し、試行と錯誤を繰り返しながら長い時間をかけ今日も築き続けている、わたしたちの学びの成果であり課題です。平和を損なう欺瞞を斥け、平和を育てる種を蒔く知恵と力を養うのは、この学園に生い立つわたしたちの為すべき務めです。
有志生徒で広島や沖縄などに赴く現地研修も回数を重ね充実度を増し、「忘れたくない」という強い願いを持ち帰って、地道な研究や活動が卒業後にも続き下級生にもつながっています。
聖書
キリスト教の信仰に基づいて建てられている香蘭女学校に集うわたしたちにとって、聖書は一等大切な、生涯の教科書です。聖書には、この世界を共にする多様なあらゆる命がそれぞれに異なる愛され方によって神様から均しく愛されることが書かれています。わたしたちは少しずつ異なる心と体、時と所を賜った一人一人としてどのように愛し合えるか、イエス・キリストを通して学びを重ねます。見えなくなっているものを生き生きと想うことができる心の目、魂の目を養います。