進路と卒業生の声Alumni
進路状況
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2021年度卒業生の
進路状況四年制大学進学 157 短期大学進学 0 専門・各種学校等進学 0 浪人 10 海外大学進学 1 合計 168 -
2021年度卒業生の
進学先の文理内訳文系 129 82% 理系 28 18% -
2021年度卒業生の
選抜方法内訳立教大学推薦 97 学校推薦型選抜(指定校) 13 学校推薦型選抜(指定校以外)・総合型選抜 14 一般選抜 44
2021年度入試の主な大学の合格実績(数字は()内の過年度生も含む)
学校名 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | |
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国公立大学合格者数 | ||||
お茶の水女子大学 | 1 | 1 | ||
帯広畜産大学 | 1 | |||
静岡大学 | 1 | |||
電気通信大学 | 1 | |||
東京学芸大学 | 1 | |||
東京藝術大学 | 2(2) | |||
東京都立大学 | 1(1) | |||
福島県立医科大学 | 1(1) | |||
福島大学 | 1(1) | |||
北海道大学 | 1 | |||
横浜市立大学 | 1 | |||
横浜国立大学 | 1 | |||
琉球大学 | 1 |
学校名 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | |
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主な私立大学合格者数 | ||||
立教大学 | 97(すべて推薦) | 97(すべて推薦) | 92(推薦80含む) | |
青山学院大学 | 4 | 5 | 10 | |
麻布大学 | 2 | 4 | ||
学習院大学 | 1 | 2 | 9 | |
北里大学 | 3 | 2 | ||
慶応義塾大学 | 7(1) | 1 | 10 | |
國學院大学 | 3(2) | 1 | 3 | |
国際基督教大学 | 1 | 2 | 2 | |
芝浦工業大学 | 4(1) | 3(1) | 14 | |
昭和大学 | 3 | 4 | 1(1) | |
昭和薬科大学 | 1 | 2 | ||
上智大学 | 7 | 2 | 11(2) | |
成蹊大学 | 1(1) | 1 | 3(2) | |
成城大学 | 1 | 4(1) | 11 | |
聖路加国際大学 | 3 | 2 | 2 | |
多摩美術大学 | 5(1) | 1 | 5 | |
中央大学 | 3(1) | 8(1) | 7 | |
津田塾大学 | 2 | 1 | ||
帝京平成大学 | 1 | 4 | 1 | |
東京医療保健大学 | 4 | |||
東京音楽大学 | 1 | |||
東京慈恵会医科大学 | 1(1) | |||
東京女子医科大学 | 1(1) | |||
東京女子大学 | 2 | 8 | 6 | |
東京農業大学 | 6 | 8 | 13 | |
東京薬科大学 | 1 | 1 | 1 | |
東京理科大学 | 5 | 2 | 4(1) | |
桐朋学園音楽大学 | 1 | |||
東邦大学 | 1 | 2(1) | ||
日本獣医生命科学大学 | 1 | 2 | 2 | |
日本女子大学 | 5 | 9 | ||
日本大学 | 12(1) | 9(2) | 12 | |
防衛医科大学校 | 1 | |||
法政大学 | 2 | 1 | 8 | |
星薬科大学 | 1 | |||
武蔵野音楽大学 | 1 | |||
武蔵野美術大学 | 2 | 4(2) | ||
明治学院大学 | 2 | 4(1) | 14(1) | |
明治大学 | 3 | 4(1) | 23(1) | |
立命館大学 | 3(3) | |||
早稲田大学 | 4 | 3 | 16 |
高大接続(立教大学・聖路加国際大学)
指定校推薦制度のある立教大学と聖路加国際大学との高大連携プログラムがあります。立教大学は、高等科3年の同大学への進学内定後、実際の大学の授業に参加するプログラムがあります。聖路加国際大学は、香蘭女学校で看護師の仕事や大学での学びの紹介をしていただき、夏休み中に実際に大学で授業体験・実習を丸一日行います。これらの体験の中で、大学レベルの研究や考えに出逢い、刺激を受け、大学進学へのモチベーションが向上し、興味関心がより深まることが期待されます。
立教大学 推薦枠97名(受入総枠147名)
※2020年度より推薦枠が80名から97名に変更されました。
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学部 学科・専修 受入枠 2021年度
進学数文学 キリスト教 2 16 史学 7 教育 3 文学・英米文 5 文学・独文 3 文学・仏文 3 文学・日文 4 文学・文芸・思想 3 経済学 経済 10 20 会計ファイナンス 6 経済政策 6 理学 数学 2 0 物理 2 化学 2 生命理 2 社会学 社会 5 15 現代文化 5 メディア社会 5 -
学部 学科・専修 受入枠 2021年度
進学数法学 法 11 18 政治 3 国際ビジネス法 4 経営学 経営 7 12 国際経営 5 観光学 観光 6 6 交流文化 6 コミュニティ
福祉福祉 5 2 コミュニティ政策 5 スポーツウエルネス 3 現代心理学 心理 5 3 映像身体 6 異文化
コミュニケーション異文化
コミュニケーション5 5 GLAP(Global Liberal Arts Program) 1 0
聖路加国際大学
学部 | 受入枠 | 2020年度 進学数 |
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看護 | 2 | 2 |
指定校推薦
立教大学・聖路加国際大学への関係校推薦の他に、国際基督教大学、青山学院大学、中央大学、成城大学、東京女子大学など多くの学校への指定校推薦の制度があります。
主な指定校推薦(立教大学97名、聖路加国際大学2名の他)
学校名 | 学部 | 人数 |
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国際基督教大学 | 教養 | 1 |
青山学院大学 | 理工、経済、経営、国際政治経済ほか | 13 |
中央大学 | 商、経済、文 | 3 |
学習院大学 | 理、文 | 5 |
東京理科大学 | 理、理工 | 2 |
津田塾大学 | 学芸 | 1 |
東京女子大学 | 現代教養 | 5 |
日本女子大学 | 家政、文 | 2 |
明治学院大学 | 文 | 1 |
成城大学 | 文芸、社会イノベーション | 2 |
日本大学 | 商 | 1 |
東洋大学 | 社会、国際観光 | 3 |
学習院女子大学 | 国際文化交流 | 1 |
聖心女子大学 | 現代教養 | 1 |
フェリス女学院大学 | 文、国際交流、音楽 | 5 |
白百合女子大学 | 文、人間総合 | 6 |
清泉女子大学 | 文 | 2 |
東京都市大学 | 環境、メディア情報、人間科学 | 5 |
東京農業大学 | 生物産業、地域環境学 | 4 |
芝浦工業大学 | 工学、システム理工、建築、デザイン工学 | 4 |
昭和大学 | 保健医療 | 1 |
昭和薬科大学 | 薬 | 1 | 東京薬科大学 | 薬、生命科学 | 3 |
University of Prince Edward Island(カナダ) | 教養、ビジネス、理、看護 | 若干名 |
卒業生の声
2022年春、それぞれの希望をもって129回生は香蘭女学校を巣立っていきました。6年間の学校生活の中で、自分の将来について真剣に考え、数々の選択肢から決断してそれぞれの進路に挑戦した生徒たち。
香蘭女学校で気付き、育んだそれぞれの賜物を、これからも大切に育てていって欲しいと願っています。

立教大学 現代心理学部 心理学科
香蘭の授業は、英語では多読を取り入れたり、グループワークをしたりと工夫されています。私は授業を通して学びの本質を知り、勉強をすることが楽しいと感じるようになりました。また、香蘭ではキリスト教教育やバザー、日々の礼拝を通じて、思いやりを持つことの大切さを学び、人間の至高の喜びは他者を助けて寄り添っていくことであると思い、他者への心理的援助を学ぶことができる現代心理学部心理学科を志望しました。先生方や友達に支えられて自分の考えを深め、大きく成長できた貴重な6年間だったと思います。
立教大学 文学部 文学科 文芸・思想専修
元々積極的な性格ではなかったのですが、入学後は自分を変える為に積極的に自分から動くことを意識していました。文化祭運営委員長を務めた際には コロナ禍で上手くいかず何度も悩みましたが、置かれた状況を言い訳にせず、仲間と共に最後までやり遂げたことで沢山の事を学びました。また辛い時にかけてもらった言葉から、ことばの力の大きさを感じました。大学では様々な文学に触れ、自分の文章で表現することを学び、将来は自分のことばで他者に希望を与えられるような人になりたいです。
国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科
私は高校一年時のカナダ中期留学で、自分の視野が広がったように思います。特に言語というものの魅力に触れ、それをもっと多角的に探求したいと強く思うようになりました。そう思う中で進路については何度も悩むことがありましたが、その度に先生方に相談させていただいて、最終的に自分が一番納得できる選択をすることが できました。何度もお世話になり私のことをとてもよく理解してくれて、「ICUが合っているんじゃないか」という言葉をかけてくださった担任の先生には感謝しています。学びの機会で溢れている香蘭で出会った友達や先生の存在は、私の人生の宝物です。
早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科
私は小学生の頃から理系科目が好きで、大学受験をするつもりで香蘭に入学しました。香蘭には特に理系の受験生が少ないですが、できる限りの時間をかけて質問や相談に対応してくださる先生方のサポートや、進路を決めた友人からの応援があり、受験を終えることができました。生徒一人ひとりが何をしたいかを大切にする香蘭は、受験勉強の間も文理に関係なく学ぶ楽しさを持ち続けることができ、興味の幅を広げられる環境だったと思います。
慶應義塾大学 文学部 人文社会学科
「なりたい自分になる」そう決心して6年前香蘭に入学しました。カナダへの短期留学、テニス部の副部長、クラス委員、受験などの様々なことに挑戦しました。大きな挑戦には挫折も伴いました。けれど、そんな時、友達や先生方、聖書のあたたかい「ことば」に支えられ、夢を叶えることが出来ました。そして、一生大切にしたいと思える素敵な仲間に出会えました。香蘭での生活全てが私の宝物です。関わってくださった全ての方に感謝致します。将来は私の「ことば」で人を笑顔にし、他者に寄り添う素敵な女性になりたいです。
慶應義塾大学 法学部 政治学科
香蘭は成績で生徒同士を競わせたりせず良い意味でゆとりがあったため、ひとりひとりが頑張りたいことに集中できる環境だったと思います。私は香蘭に通っていたからこそ得意科目である英語を先取りして伸ばすことができたし、それを武器に一般受験に挑戦することが出来ました。また、先生方は質問しに行くといつも丁寧に対応して下さいました。私の好奇心からの素朴な疑問にも、一緒に楽しみながら考えてくれる先生が多かったです。香蘭は、テストの点数などの一つのものさしで生徒を判断せず、それぞれの感じ方を尊重してくれる学校だと思います。
Come in to Learn, Go out to Serve. 「来たりて学べ、出でて仕えよ」
〜卒業生からのメッセージ〜
明治時代から歌い継がれている香蘭女学校の校歌には「なすべきつとめ つくしつつ 薫りをはなて とりどりに」という一節があります。神様から与えられた賜物を活かし、他者を想い、手を取り合い、小さくされた人々の隣人であろうとする。そうするとき、彼女たちに内在する薫りが解き放たれ、「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マルコの福音書10章43−44節)を実践する人として、世にあることができます。創立以来、1万名を超える卒業生が社会へと巣立っていきました。それぞれの生き方や在り方は異なりますが、香蘭女学校での6年間が彼女たちの中に息づいています。

103回生
聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)看護学部看護学科卒
聖路加国際病院救命救急センター勤務後、現在は専業主婦
櫻井(加藤)美奈子さん
香蘭での6年間が与えてくれたもの、それは生きるためのたくさんの問いでした。自分とは何か。生きるとは何か。絆とは何か。幸せとは何か。自分に与えられているものは何か。自分にできることは何かー。様々な場面でこのような問いに出会うことができ、問い続けることを支えられ、どのような道も尊重される……それが香蘭での日々でした。
コロナとの闘いが始まったばかりの2020年4月、離職中とはいえ看護師として何かできることがあるのではと聖路加の門をたたき、逼迫したコロナ病棟で3週間のボランティアをさせていただきました。『どんなときも他者に心を寄せ、しなやかに生きる』香蘭での深い問いの先にあった教えは、今も私の確かな原動力です。

111回生
早稲田大学理工学部卒業
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士前期・後期課程修了
東邦大学理学部講師
竹内 彩乃さん
私は、ドイツ留学後、ドイツ企業で日本の再生可能エネルギー事業の開発に携わり、現在は東邦大学で、再生可能エネルギー導入時の地域とのコミュニケーション手法を研究しています。本研究テーマは、企業時代に日本の再生可能エネルギーの発展に必要だと考えていたものです。
課題を発見し、必要とされている解決策を考え抜く力は、中高時代に身についたと思います。香蘭女学校の良さは自分で考えることができる環境だと思います。生徒に問いを与え、自ら考える材料や時間を与えてくれる先生が多く、たくさんのことに気づくことができました。私も研究者、教育者として、学生の成長につながる問いを投げかけていきたいです。

112回生
桐朋学園大学音楽部卒
スイスバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程修了
チェリスト
新倉 瞳さん
中学3年生の秋「実は音楽高校を受験する」と告白した時の友人たちと先生方の表情は今でも忘れられません。
事実上の別れは、世の中にたくさんあります。それでもその都度受け入れ、出逢えたことに感謝することでようやく前に進める。あのとき、別れを受け入れ応援してくれた皆との出逢いがなかったら、出逢いと別れに溢れたこの人生を愛おしむことができなかったかもしれません。
学年全体が一丸となって優勝した中学3年生の運動会のダンス競技は、今でも舞台へ向かう私を支え続けてくれています。今は一緒に居なくても、誰かと共に何かを成し遂げたり、産み出した想い出は、一生自分の自信となり助けてくれます。
自分の心の軸を育ててくれた香蘭女学校、本当にありがとう。

113回生
立教大学経済学部経済学科卒
噺家(落語家)春風亭一花
大津(服部)奈央さん
好きなものを好きだと言う事は勇気がいる事です。目立つ生徒ではなかった自分ですが、のびのび学校生活を送りました。穏やかな校風と木々に囲まれた校舎で、自分は何が好きなのか、自分にとって幸福とは何かをとことん考えた6年間でした。
『相手の笑顔に自分は幸福感を得る事』を知り『一生の友』も得ました。
香蘭女学校へ入学したから、この職業へたどり着いたように思います。今、毎日が楽しいです。職業柄色々な場所へ出向きますが、OGの皆様、先生方に優しく声をかけていただいております。私も時々、駅のホームで香蘭の制服を見かけると頬が緩みます。
『あなた香蘭生なのね』魔法の言葉です。

121回生
上智大学外国語学部フランス語学科卒
ストラスブール大学院舞台芸術課程修了
ストラスブール大学芸術文化事業部職員・同大学言語学部日本語学科教員
笠原 志保さん
外国語に苦手意識をもっていた私にとって、ただ単語をなぞるのではなく歴史や芸術を学ぶことで世界を立体的に捉えることのできた六年間の英語学習は異文化と触れ合う喜びを知るきっかけとなり、自分でも気づかないうちに未来に繋がる大切な軸となっていました。そしてどんな時でも私にじっと寄り添い耳を傾けてくれた先生方、その温かい眼差しを異国の地で学生と関わる仕事をする今、私は折に触れて思い出します。
まだ芽吹いたばかりの自己に戸惑いながらも必死に向き合う十代。そんな私達をいつでも添え木のように支えてくれるこの場所で、伸びやかに自らを育んでください。