礼拝Worship
毎日の礼拝
香蘭女学校礼拝堂は天井の高い静謐な空間と柔らかな曲線が印象的で、扇形の中心に高く掲げられるケルトの十字架が会衆の心を結び合わせます。1200人が着席できるこの礼拝堂で、わたしたちは毎朝、中等科高等科全校生徒が一堂に会し始業礼拝を捧げています。
礼拝は式文に従い、詩編を交唱し、聖書日課、教話を聴き、聖歌を合唱、そして感謝と願いの祈りを唱えます。
一日の中のほんの15分ですが、1000人の沈黙の中に身を置き、人の温もりと息づかいを感じ合いながら、自分自身のこと、身近な人のこと、遠い人びとのことに思いをめぐらせる時間をわたしたちは大切にしています。
若い日の6年間、千回を超える毎朝の15分が心の底に降り積もることで、魂の目が養われるとわたしたちは信じています。
式典の礼拝
香蘭女学校ではすべての式典を、礼拝堂で感謝礼拝の形で行います。会衆は声を合わせて祈りを唱え、歌を歌います。クワイヤーのアンセムの歌声が空気を浄め、会衆の聖歌合唱が堂内を一つにします。
式典に向けて奉唱する歌は入念に練習します。入学感謝礼拝では中等科在校生全員による「主を頼みて」コーラスが、卒業感謝礼拝では高等科生徒全員による「ハレルヤ」コーラスが、創立記念感謝礼拝では全校生徒による「創立記念の歌」が捧げられます。これらの歌は、校歌とともに香蘭生のソウルソングとなっています。
特別な礼拝
キリスト教の暦に従い祝日や節目の礼拝を守ります。とくに12月の降臨節から降誕日(クリスマス)の礼拝、そして春の大斎節から復活日(イースター)の礼拝は特別です。
イースター礼拝は時間を延長して、音楽部の演奏奉仕などの趣向も加え、日本聖公会東京教区主教にイースターメッセージをお願いするのが恒例となっています。またクリスマス礼拝のためだけの一日を設けて、募りに手を挙げた生徒がキャストやスタッフとなって降誕劇(パジェント)の上演をし、やはり主教がクリスマスメッセージをくださいます。そして生徒全員がこの日のために練習を重ね、学年毎に異なるクリスマスキャロルをパジェントの物語に合わせてコーラスで順に奉唱する伝統をつないでいます。
三光教会での礼拝
日本聖公会東京教区の三光教会が香蘭女学校に隣接し手を携え合う歴史は、白金三光町時代以来100年を超えます。その間、三光教会に心を支えられる香蘭生は途絶えることがなく、また香蘭女学校のクワイヤーや人形劇部が教会の礼拝に、有志生徒が教会のバザーに加わったりするなど、三光教会は香蘭女学校のチャペルとしての役割を担ってくださっています。
学年単位で学期に一度捧げる学年礼拝を三光教会聖堂で行うほか、協働による「香蘭女学校のための夕の礼拝」、紫苑の会主催の「親子で祝うクリスマス礼拝」、校友会主催の「逝去者記念礼拝」、また成人の日を迎えた卒業生を祝う「成人式感謝礼拝」などを三光教会で行うなど、三光教会はわたしたちにとってなくてはならない教会です。
香蘭女学校ヒルダ祭の日には、三光教会のオープンチャーチも催されます。