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今年も「沖縄慰霊の日」の礼拝を捧げました
香蘭女学校では毎朝の全校礼拝で、教会暦におけるイースターやクリスマス・大斎始日など特別な礼拝は勿論ですが、このほかに諸聖人の記念日・誕生日などにもその聖人を覚えて祈りを捧げています。またそれ以外に、毎年6月23日の沖縄慰霊の日には沖縄戦で亡くなられた方や苦しみを与えられた方を覚えて、祈りを捧げています。
今年の沖縄慰霊の日は日曜日だったので、前日の6月22日朝の全校礼拝で祈りを捧げました。
聖歌は423番。日本聖公会沖縄教区の作曲家下地薫さんによる琉球音階のゆったりとした曲、そしてその曲につけられた、日本聖公会東京教区の山野繁子司祭が作詞した「沖縄の磯に十字架を立てて」から始まる歌詞は、私たちに沖縄が経験した苦しみの深さを重く感じさせると同時に、その痛みを心の奥深くに忘れず、しかし絶望から立ち上がり永遠の命が与えられる確かな希望を思わせるもので、1番から3番まで折り返しにある「命(ぬち)どぅ宝」のことばがそれを象徴しています。全校生徒は声を揃えて、そして心を込めて「命(ぬち)どぅ宝」と歌いました。
沖縄戦から74年。80日間の激戦の末に司令官が自決して日本軍の抵抗が終わった日を今年も迎え、私たちは改めて沖縄で苦しみの中にあった方々を覚え、そして平和への決意を新たにする祈りをともにしました。