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東日本大震災等で被災された方を覚えて祈る「東京-祈りの輪」
東日本大震災をはじめ日本各地の被災された方々を覚えて、東京都内のキリスト教学校の生徒や教職員が一堂に会して祈りを捧げる「東京-祈りの輪」。2011年5月に第1回が開催されてからずっと続けられ、またその間も九州や北海道等での地震、また台風など多くの大災害によって被災された方々を覚えながら、この9月に第13回目を迎えました。今回は香蘭女学校が会場担当校となりました。
東日本大震災から8年6ヶ月が過ぎた9月14日午後、東京都内の多くのキリスト教学校の生徒・卒業生・教職員52名が、香蘭女学校のお隣の日本聖公会三光教会聖堂に集まりました。
第1部の礼拝は、香蘭女学校中等科生徒会長と副会長によって聖壇のロウソクに灯が点され、香蘭女学校の成成鍾チャプレンの司式により始められました。悔い改めの祈り、香蘭女学校礼拝オーガニストの高等科3年生の伴奏による聖歌476番、特禱、詩編交唱と続きました。聖書「マタイによる福音書第10章26~28節」を香蘭女学校高等科生徒会長が朗読したあと、香蘭女学校の成チャプレンによる教話がありました。成チャプレンは、「被災された方々を覚えて」の「覚える」とはどのようなことかというテーマで、私たちがするべき3つのことを挙げてお話しくださいました。続けて嘆願、主の祈り、祝禱と続き、最後に聖歌412番を全員で歌って礼拝は終わりました。
第2部はまず、被災地からの報告を、宮城県石巻市北上町十三浜に住む高等科2年生、岩手県釜石市の釜石支援センター望の海老原代表のお二人からしていただきました。続けて、被災地支援の取り組みについて桜美林高等学校2年の生徒から報告がありました。
第3部は三光教会会館に場所を移し、参加者全員が6つのグループに分かれました。各グループでは香蘭女学校高等科2年生が司会をし、グループ全員が順々に一人ずつ自分のことばで祈りを捧げ、そのあとそれぞれ自己紹介、そして各学校の取り組みなどを報告し合いました。
最後に再び聖堂に戻り第4部として、閉会祈祷を聖学院中学校高等学校の百武真由美チャプレンが捧げて、第13回「東京-祈りの輪」は無事すべてのプログラムを終えました。
今回もお互いの交流によって心温まる場ができました。被災された方々への祈りをともにでき、また被災された方の思い、被災地で支援されている方による現在の課題、そしてお互いの学校の活動をそれぞれ知り得たことで、これからの自分たちの課題に向かって歩み出そうという思いが、学校の枠を超えてともに持てた第13回「東京-祈りの輪」でした。