最新のお知らせUpdates
全校礼拝で杉山チャプレンが香蘭女学校守護聖人ヒルダのお話
香蘭女学校は1888年の創立以来、英語の校名を持っています。その校名を、St. Hilda’s School(セント・ヒルダズ・スクール)と言います。香蘭女学校の校門の、向って左にある門標にもこの英語名が記されています。この「ヒルダ」とは、香蘭女学校の守護聖人のお名前です。
西暦614年に、ブリタニア(現在のイギリス)のノーサンブリアという場所で生まれたヒルダは、後にウィットビー修道院を作り、女性でありながら、その男子修道院・女子修道院の両方の修道院長の大役を任されました。時に、教皇グレゴリウスによってブリタニアに派遣されたベネディクト修道院長オーガスティン一行と現地のケルト・キリスト教が、ヒルダの故郷ノーサンブリアでぶつかる事件が起こった時、両者を結び付けて和解させるのに重要な役割を果たしたのも、このヒルダです。周囲の人々から「マザー」と呼ばれて敬愛されたヒルダの生涯は、彼女を知るすべての人々の模範であり、人々に希望と平安を与えました。
2019年11月17日は、ヒルダ没後1339年目の記念日にあたります。その日を前にした11月15日朝の全校礼拝では、杉山修一チャプレンがヒルダについてのお話をしてくださいました。そしてさらに、そのヒルダを敬愛してやまなかった女性宣教師についてのお話もされました。その宣教師はミス ソントン。香蘭女学校の創立期を支えた偉大な先生で、英国から派遣された聖公会のビカステス主教(香蘭女学校創立者)を助け、香蘭女学校だけでなく、神学校、修道院、病院、養老院など聖公会の多くの施設に於いて最も重要な役割を果たされた女性宣教師でした。杉山チャプレンは礼拝でのこのお話を通して、このヒルダとソントンの2人の香蘭に関わる先人から私たちが学ぶべきことを示唆してくださいました。