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3年目の「沖縄平和学習」が行われました

一昨年度、昨年度に引き続き2019年度も「沖縄平和学習」が、12月20日から23日までの3泊4日の日程で、14名の生徒が参加して実施されました。
1日目は、那覇空港に降り立ってまず、沖縄県立博物館を見学、続けて嘉数高台を訪ねて嘉手納基地を一望したあと普天間高校を訪れ、普天間高校生徒会の生徒たちとの交流を持ちました。
2日目は、佐喜眞美術館の見学、世界遺産の斎場御嶽を訪れました。午後は不屈館、対馬丸記念館を見学し、夜はホテルで平和講話を伺いました。
3日目は、糸数壕(アブチラガマ)に入壕したあと、韓国人慰霊塔、平和の礎、沖縄平和祈念資料館をそれぞれ見学しました。午後はひめゆり平和祈念資料館を訪ね、さらに魂魄の塔、米須海岸へ足を運びました。
最終日は、昨年不審火によって全焼してしまった首里城、そして第32軍司令部壕跡を訪れ、そのあと国際通りで自主研修をしてから那覇空港へ向かいました。
今回の沖縄平和学習では、各時代における沖縄の状況を現地で確認し、話を聞き、自分たちで考え、今後の平和についてどのように活かして行くか話し合う機会を多く得ました。
琉球王国として中国・日本の間で栄えていた時代から、日本への組み込み、戦争での最前線としての沖縄、当時の米兵・日本兵・軍との関わり、巻き込まれた各家庭の話、本土とは異なる疎開の方法における過酷さ、沖縄の方言をスパイ扱いされる日常、終戦後の日本復帰までの米軍統治下の沖縄、復帰後の難しさ、現在も続く沖縄の米軍基地問題、日本政府と沖縄の対立、賃金・雇用の問題、米軍犯罪や事故における無力さ……過去から未来まで、様々な苦境に立ち向かわざるを得なくなっていた沖縄を知ることで、生徒たちは平和を考えるための現実から目を背けなくなっていきました。現地の高校生も知らないことも学びました。東京では知り得ないものもたくさんありました。
温厚な沖縄の人々がどのような状況に立たされているのか、他人事とせず、同じ日本の人として考えるよいきっかけとなりました。これを機に生徒たちは、平和について認識を改め、考えていけると期待しています。

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