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全校礼拝の中で「沖縄平和学習」参加生徒が報告しました
先にこのホームページでもご報告しましたように、12月に「沖縄平和学習」が14名の生徒が参加して実施されました。
年が明けて2月7日の朝の全校礼拝の中で、その参加者のうち4名が全校生徒に向けて、現地で撮影した写真をスクリーンに映しながら報告をしました。
礼拝司式の杉山修一チャプレンから紹介された生徒たちはまず、昨秋火事で焼けた首里城跡を訪れた感想を述べました。首里城再建を願っている人がたくさんいるというニュースについて、普天間高校の生徒との交流会を通して、その意見は一部の人の意見であることを知って驚いたという報告でした。いろいろな意見があることを知って、同じ日本人として首里城のことをもっと学び考えるべきだと思ったという報告でした。次に、沖縄戦の現実をいくつかの統計と起こった出来事を通して説明するとともに、この平和学習でアブチラガマに実際に入った時の不安な気持ちを通じて、人々の命が奪い奪われた戦争は人間によるものであり、この戦争のない時代に生まれ育った私たちだからこそ戦争のことをたくさん知り考えて、当時の人々が背負いきれなかった平和という責任を常に追い求める必要があると語りました。次は、丸木位里・俊の描いた沖縄戦の図を見て、沖縄戦の悲惨さ、残酷さ、丸木夫婦の平和を願う強い気持ちを感じたこと、この絵がある佐喜眞美術館館長からお話を伺って、戦争の反対は無関心という言葉をそれぞれが心に留め、まずは基地問題に関心をもつことから始めるべきだと報告しました。最後に、平和記念資料館の外にある命どぅ宝と刻まれた碑について、このたった一言に込められたさまざまな思いを知り、また聖歌423番「沖縄の磯に」に歌われた海岸を紹介し、沖縄の人が後世に残したと思った気持ちがこの聖歌に込められていると発表しました。
このあと改めて杉山チャプレンから聖歌423番「沖縄の磯に」が紹介され、全員で祈りの気持ちをこめてこの聖歌を歌いました。