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中等科1年生が香蘭生活一年目を間もなく終えます
昨年4月、香蘭女学校に入学した中等科1年生。ドキドキしながら入学感謝礼拝を経験し、初対面のクラスメイトと緊張の初日を過ごした日から、早くも11ヶ月が経ちました。今はもう、何年も香蘭生だったような顔をして、伸び伸びと学校生活を送っています。
中等科1年生の朝は、朝読書の時間から始まります。朝8時から教室は静かな読書空間となります。家から持参してきた自分の本に、僅か10分間ではありますが、夢中になる大切なひとときです。
2月下旬には、新型コロナウイルス感染予防の対策の一つとして、前日まで毎日礼拝堂で全校生徒が一堂に会して捧げていた朝の礼拝が、各教室での放送礼拝に変更となりました。たとえ礼拝堂ではなくても、生徒にとっては祈りの時間であることに変わりなく、静かに、礼拝式文を唱えたり、チャプレンとの詩編の交唱をしたり、スピーカーから流れてくる奉仕生徒による日課聖書朗読に耳を傾けたりしています。やはり感染予防対策のために聖歌奉唱もこの時期だけ無しにしたため、生徒たちにとっては少し物足りない気持ちも抱えながらの礼拝になってはいます。
授業への取り組みも真剣です。代数の授業では、新型コロナウイルスの感染を材料とした統計の学習をしていました。校庭で行われていた体育の授業では、冬の体育恒例の持久走の真っ最中でした。生物実験室では、これから始めようとしている実験へ向けての先生による説明を、一生懸命メモも取りながら聞いていました。聖ヒルダ記念館の和室では、礼法の授業が行われていました。この日は和室での物の受け渡しのお稽古の真っ最中でした。
昼休みは12時30分から。毎日心待ちにしている時間です。しっかり手を洗ってから、宗教委員による食前感謝のお祈りを捧げて、いただきます。中等科1年生は頻繁に席替えをしているため、食事を共にするメンバーはしばしば変わります。そのたびに食事の時間は新たな会話を楽しみます。
昼休みは教室で寛ぐ生徒もいれば、パティオのベンチで語らう生徒、校舎外のあちらこちらを走り回る生徒、テニスなどの自主練習をする生徒、委員会に出席する生徒など、その過ごし方も多様です。
午後の授業が終わると、各クラスで終礼があります。担任からの連絡もありますが、生徒からの連絡もあります。この日のあるクラスでは、クラス委員と生徒会役員が一緒に、クラス委員会からの報告をしていました。報告を聞く生徒も真剣です。
放課後の過ごし方もいろいろです。その中には、教室に下校時刻まで残ってその日の授業の内容をクラスメイトと一緒に復習している生徒もいます。
あっという間の一年間。中等科1年生たちは、学校の多彩なプログラムの中で、それぞれ自分なりの生活リズムをつかんで、またそれを上手に友だちと共有しながら、楽しく元気に日々を送っています。4月から入学してきて自分たちの下級生となる新入生に恥ずかしくない自分たちを、お互いに作り出してゆこうと頑張っています。