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13回目となる「東日本大震災ボランティア」実施

  この3月20日から23日までの3泊4日、2011年8月の第1回から数えて13回目となる「東日本大震災ボランティア」が実施されました。今回の参加者は、2015年度高等科1・2年生から17名の生徒と5名の教員で、活動は宮城県名取市と石巻市十三浜で行われました。
 初日、仙台駅から仙台市荒浜を経由して名取市に入ってまず閖上に行き、閖上中学校を見学しました。そして閖上中学校の次は日和山を見学し、そのあと応急仮設住宅箱塚桜団地を訪れました。この箱塚桜団地は2011年8月の第1回ボランティアの時に訪れて以来、ずっと香蘭女学校と関係を続けてきた仮設住宅です。お住まいになっている住民の方々が、集会所にいらしてくださり、それぞれ生徒たちにいろいろな話をしてくださいました。最後には一緒に歌を歌ったりもして、良き交流の時間でした。初日はそのまま、石巻市十三浜まで移動して宿泊しました。
 2日目は、まず石巻市釜谷にある大川小学校を訪れ、祈りを捧げるとともに見学もしました。被災した校舎を見ながら生徒たちは言葉も出ないひとときを過ごしました。
 そのあと、生徒も先生も6つのグループに分かれ、ワカメの漁と加工をしておられる6軒のお宅にそれぞれ行き、作業のお手伝いを始めました。場所は石巻市十三浜の大指と大室です。どちらも被災された方々で、必死にワカメで復興を果たそうとされている皆さんです。いずれのお宅も一昨年と昨年、3月と8月にそれぞれ、香蘭生がお手伝いをしたお宅なので、皆さんとても楽しみにしておられました。香蘭生は早速、長靴・ゴム手袋・合羽という姿で、精一杯のお手伝いに励んでいました。
 翌3日目は丸一日、4日目は午前中、このワカメのお手伝いに励みました。足かけ3日間、同じお宅に居続けてお手伝いをしたため、どの生徒も先生もまるで家族になったような気持ちで、最終日は別れ難い思いでいっぱいになりました。
 このボランティアは第1回から、毎晩グループに分かれての「振り返り」の時間を持ち、また毎晩「就寝前の祈り」を捧げ、またその中の教話として、参加した先生がこのボランティアや震災に関わる大切な話を生徒たちに伝えることを恒例としてきました。今回も同様で、毎晩生徒たちはその一日の生活で感じた率直な感想や意見を、「振り返り」の時間の中で友人たちにじっくり伝えていました。また友人たちも、真剣な表情で友の話に耳を傾けていました。
 今回の「東日本大震災ボランティア」に参加した生徒たちもまた、再訪を強く心に決めて、溢れる思いを胸に帰京してきました。新年度に入ってから、この生徒たちは友人たちにその思いをしっかりと伝えてくれることでしょう。

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