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高等科生徒会役員がナザレ修女会で研修会
この4月3~4日1泊2日の日程で、2016年度高等科生徒会役員の生徒たちが、「ナザレ修女会」の修道院に於いてリーダー研修会を行いました。毎年この春休みに、新年度の活動を始める前の高等科生徒会役員たちが行っている研修会です。
東京都三鷹市牟礼に日本聖公会の「ナザレ修女会」修道院があります。吉祥寺駅から20分ほど歩いた井の頭公園の裏手にあたる場所です。1920年4月、英国エピファニー修道会の修女様4人が芝白金三光町の聖ヒルダ女子神学部校舎にて修道生活を始められました。1936年、2人の日本人女性の志願者は修道女として誓願を立て、日本人の修道院としての「ナザレ修女会」が同じ敷地内に創立されました。香蘭女学校もやはり同じ敷地内にありました。シスターたちは、刺繍を生徒たちに教え、音楽の指導にも力を注ぎ、日本聖公会で初めて彼女たちの歌う天使ミサ曲がレコードに吹き込まれました。そして、多くの生徒たちが信仰の道へ導かれていきました。戦後の香蘭女学校でも1960年代初め頃までは、講師として数名の修女さまたちが順々に授業を持ってくださいましたが、いつの間にかその交流は絶えてしまいました。
2007年11月、香蘭女学校の先生たちが何十年ぶりにナザレ修女会を訪問し、翌2008年12月には高等科生徒4名の訪問も実現しました。2011年は、高等科3年13名の生徒たちが、そして2012年11月、2013年11月、2015年2月、2015年11月には、高等科の生徒たちと高橋宏幸チャプレンほか先生方が参加して、静想会がそれぞれ1泊2日の日程で行われました。
今回、香蘭女学校の校舎と同じ内井昭蔵氏の設計による美しい修女会の建物に足を踏み入れた高等科生徒会役員の生徒たちは、いくつかのプログラムに取り組みました。一緒に参加した高橋宏幸チャプレンや前年度の秋元生徒部長、新年度の高橋英子生徒部長らからアドバイスを貰いながら、仲間を知り、自分を知り、自分が大切にしていることと同じように仲間が大事にしていることを共有する練習。自分たちでの話し合いをする練習。基準を持ち、アイデアを形にしていく練習。などが続けられました。話し合いは尽きず、あっという間の2日間でした。
また、ナザレ修女会の夕の礼拝や主日の聖餐式に参列させていただいたり、ナザレ修女会のマナ修女さまにお話をしていただいたりもしました。
この一年、香蘭女学校の中高の生徒たちを引っ張ってゆく立場にある高等科生徒会の生徒たちは、この修道院という日常生活から隔離された静寂な空間でのリーダー研修を通して、リーダーとしての自覚を確かにしたようです。