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高等科3年生が国立劇場歌舞伎鑑賞教室を観劇

  高等科3年生は例年6月に、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に出かけて、普段なかなか観ることのできない歌舞伎を観劇します。今年も6月3日午後、高等科3年生は全員が三々五々学校から国立劇場へ出かけて行きました。
 今年の演目は、河竹黙阿弥が1883年に五代目尾上菊五郎の要望で書いた生世話物の傑作「新皿屋舗月雨暈 -魚屋宗五郎-」。主演は中村橋之助。中村芝翫の八代目を襲名することが決まり、この10月より襲名披露公演をすることになっている今年最も注目される歌舞伎役者であるこの中村橋之助が、宗五郎を演じました。その他、中村梅枝・中村松江・中村萬太郎・市村橘太郎ほかの配役で、また主演の中村橋之助の次男でこの10月に三代目中村福之助を襲名する中村宗生が小奴三吉を演じました。
 中村萬太郎による解説「歌舞伎のみかた」も楽しく、また芝居が始まってからは、目の前の舞台で演じられる役者たちの姿に引き込まれていました。特に今回の演目は、イヤホンガイドがなくても生徒たちが十分に聞き取れる台詞、わかりやすいストーリー、と、生徒たちがすぐに歌舞伎に馴染む要素に溢れており、また役者の演技も素晴らしく、特に宗五郎を演じる中村橋之助の酔っぱらいの熱演と、その宗五郎との掛け合いを実に楽しく演じた女房おはま役の中村梅枝の好演に、生徒たちは笑い転げながら拍手喝采を送っていました。中には、大向こうさながら役者の屋号の掛け声を掛けている生徒もいる程、みな芝居見物を堪能していました。
 生まれて初めて本物の歌舞伎に触れた生徒もいましたが、みな一気に歌舞伎ファンになったようです。

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