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高等科2年生が中1山荘生活で厨房のお手伝い
既にお知らせしましたように、今年度も中等科1年生のクラスごとの北軽井沢「清香寮」での山荘生活が行われました。
香蘭女学校の山荘「清香寮」がある北軽井沢大学村には、いくつかの学校の寮がありますが、現在もそこを使って校外活動を実施している学校は、香蘭女学校だけとなりました。また、香蘭女学校の山荘の特筆すべきことは、食事作りも含めすべての運営を学校のメンバーでまかなっていて、外注をしていないということです。
食事作りはずっと昔から家庭科の先生を中心に、そして高等科2年生の生徒がボランティアでお手伝いをつとめています。
今年も一学期に、高等科2年生を対象に山荘の食事作りお手伝いの募集をしたところ、例年通り多数の応募がありました。各グループが5日間ずつ、中等科1年生のために一生懸命食事を作っています。約50人分の食事を作るという今までしたこともない経験をします。
まず中等科1年生が到着すると、山荘ホールでオリエンテーションがあり、その時に高等科2年のお手伝いの生徒たちはご挨拶をします。そして朝夕の食事を作ったあとは、テーブルに食器を並べる中等科1年生に、厨房とホールとの間のハッチ越しに指示を出します。夜はおにぎりの夜食を作って、お腹のすいた中等科1年生に出してあげたりもします。中等科1年生が昼間山荘の外へ見学に出かけている間に、お風呂掃除もします。また、お手伝いの生徒も中等科1年生と同じく山荘生活を送っているわけですから、朝の起床礼拝や就寝前の礼拝の時には、中等科1年生の後ろに立って、一緒に礼拝を捧げています。
山荘生活をした中等科1年生の中には、「4年後に私もお手伝いに来たい」と思う生徒も毎年必ず出てきますし、また今年お手伝いに応募した高等科2年の生徒たちも同様の気持ちを抱いて4年後の今この北軽井沢に来ています。
香蘭女学校に入ったばかりの13歳の生徒、17歳の上級生、そしてかつて香蘭女学校で山荘生活を送ったもっと年上の校友生。年齢を超えて香蘭にかかわる多くの人々が、もはや稀少な存在となった香蘭女学校の山荘を今も守り続けています。