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中等科2年生の清里校外活動(KEEP自然学校)
毎年夏に行われる中等科2年生の山梨県北杜市清里に於ける酪農体験を中心とした校外活動が、今年も7月28日より行われました。宿泊場所はキープ自然学校、2クラスずつ2泊3日の濃密で楽しい実り豊かな時間を過ごしました。
清里は元々、アメリカ聖公会のポール・ラッシュ先生がBSA(聖徒アンデレ同胞会)のキャンプ場所として選び、清泉寮をはじめとした設備を作り上げてリーダー養成のための活動を進めてきた場所です。日本聖公会に属する香蘭女学校とも縁の深い場所です。中等科2年の清里校外活動は、ポール・ラッシュ先生が始められたKEEP(Kiyosato Educational Experiment Project)の活動の「祈りと奉仕」の心を、実践を通して学ぶ場です。
現地に到着後、すぐに日本聖公会清里聖アンデレ教会に入り、開会礼拝をささげました。開会礼拝のあとは、川俣渓谷に散策にでかけ、みんなで楽しく水遊びをしました。地元の野菜をふんだんに使った美味しい食事をした後の夜は、レンジャーの方に引き連れられて、ナイトハイクに出かけて自然の音に耳を傾けたりしました。
2日目はいよいよ酪農体験。朝5時に宿舎を出て、レンジャーの方に導かれて牛舎に向かいました。そして、まず数十頭の牛を放牧に連れてゆきました。清里の牛たちは、標高の高い寒冷地に適している薄茶色のジャージー牛です。その後一度宿舎に戻り朝の祈り、引き続き朝食を済ませた後、再び牛舎に戻り牛舎の清掃をしました。たまりにたまった牛糞をスコップで一輪車に乗せ、運び、その後きれいにした床におが屑を撒くという、日常ではとてもできない経験を元気にこなしてゆきました。その後は牛を連れて帰る集牧。牛がすべて牛舎に戻ったら、搾乳施設の説明を受けた後、生徒全員による搾乳体験、とプログラムは進められました。得難い経験をすべての生徒が、驚いたり喜んだりしながらしていました。 その日の午後は、バター作りの体験をレンジャーの方の指導で行いました。
また2日目の夜は、楽しいアクティビティーを満喫しました。
最終日は清里を開村したポール・ラッシュの記念館やヤマネミュージアムなどを見学したり、あるいは清泉寮の周辺で遊んだりして、全員元気に帰京しました。
聖公会ゆかりの地で、大自然に囲まれ、牛と触れあいながら、友人同士をよく知り合う大切な時間を持つことができました。