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中等科1年生がクラスごとに北軽井沢山荘生活
香蘭女学校の北軽井沢の山荘「清香寮」は、竣工してから今年で58年がたちます。そして、この山荘を利用しての中等科の夏の山荘生活は1960年に始まりました。今年も中等科1年生が7月下旬から8月上旬にかけて、クラスごとに北軽井沢の山荘「清香寮」へ出かけて、それぞれ2泊3日の共同生活をしました。
山荘でのプログラムにはいろいろなものがありますが、その一つとして、香蘭女学校に縁の深いショー記念礼拝堂の訪問があります。明治期の聖公会宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーは別荘地軽井沢をひらいた方として有名です。そしてこのショー記念礼拝堂を聖別した方が、ほかならぬ香蘭女学校創立者のエドワード・ビカステス主教でした。まさに軽井沢の歴史と、このショー記念礼拝堂の歴史は、香蘭女学校の歴史とともにあったのです。礼拝堂に入った中等科1年生は、まずこの礼拝堂の司祭のお話をうかがいました。そして続いて、礼拝堂の裏手にあるショー・ハウス(ショー師の旧住居)を見学しました。
山荘「清香寮」での生活は、祈りの三日間でもあります。朝の祈り、就寝前の祈りの時間は、司式も日課聖書朗読もオーガニストもオルター・ギルドも、すべてそのクラスの生徒たちがつとめます。落葉松林に囲まれた静謐な空気の中で、自分たちの祈りをまもります。また、嬬恋村という野菜の宝庫をすぐ近くに抱える北軽井沢、当然山荘生活の食事は、大自然の恵みにあふれています。食卓を囲む生徒たちの食欲も旺盛になります。そしてその食事を自分たちのテーブルに準備するのも、クラスの生徒のつとめです。食事のあとには、翌日の飯盒炊爨の準備もしました。
1日目の夜は、山荘のホールでキャンドルサービスをしました。一人一人がキャンドルを持って、チャプレンの楽しいお話を伺いながら、特別な時間を過ごすことができました。そのあと、一日を振り返って日記を書きました。
2日目は午前中に飯盒炊爨、そしてそのご飯を持参し、草津で昼食を楽しんだ後、ハンセン病を患った方々に対する奉仕で聖公会の歴史に大きな足跡を残したコンウォール・リー女史に関係する施設として、草津聖バルナバ教会、リーかあさま記念館などを訪ねました。その日の夜はそれぞれのクラスがオリジナルのクラスセッションを楽しみました。
寝泊り・食事・お風呂・祈り・アクティビティーなどすべての生活を3日間ともにして、クラスの友だち同士の関係が深まった中等科1年生の山荘生活でした。