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ナザレ修女会静想会に参加した生徒が礼拝で報告
10月29日から30日にかけて、日本聖公会のナザレ修女会の修道院に於いて、今年も高等科1~3年の生徒たち18名が参加して、静想会が行われました。その静想会に参加した高等科3年の生徒2名が、11月4日朝の全校礼拝でその報告を行いました。
1人目の生徒は、グループに分かれての話し合いの中で、武藤六治主教さまのお話の中のキーワード「想うこと」をきっかけに話を進めてゆくうちに、自然と「人の死」について話が進んでいったことを話題にし、友人たちがそれぞれ経験してきた辛いこと、心の奥底から湧き出てきた思い、率直な意見を聞きながら、まず身近な人に寄り添わなければいけないと強く感じたと語りました。そして、普段なかなかできないこのような話を友人とごく普通に語り合えるこの静想会に機会があったら是非参加してほしいと、全校生徒に呼びかけました。
2人目の生徒は、静寂で厳かな礼拝を捧げ、クワイヤーの一員として声のよく響くナザレ修女会の礼拝堂で奉唱できたことの喜び、そして武藤主教さまのお話の中の「同情という言葉の本当の意味」「思うことと考えることの違い」について考えたことを、自分なりの表現で「同情とは同じ立場に立ち、一緒に苦しむということ」「思うとは本能的に直感で行動することなのではないか」と語り、答のないテーマトークでモヤモヤすることもありながら、自分なりに考え自分の言葉で表現することの大切さを学べたと感想を述べました。
生徒たちも教職員も、礼拝堂に集ったすべての人が、2名の生徒の率直かつ真剣な報告と訴えに、しっかり耳と心を傾けていました。
生徒たちが学校での一つ一つの経験を誠実に行い、そこから自然と湧き出てきた意見を、香蘭のすべての人に向けてアピールする、このようなことが少しでも増えていってくれればと考えています。
全校生徒は、礼拝での2名の生徒のことばを各自心にとめながら各教室へ戻ってゆきました。