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高等科3年特別プログラム講演会 - 石岡史子先生

今年度も1月14日から高等科3年生は、特別プログラムの期間に入りました。そのプログラムの一つとして毎年いくつかの講演会が行われますが、その第1回目は1月18日に行われ、NPO法人ホロコースト教育資料センター(kokoro)代表の石岡史子さんのお話をうかがいました。石岡史子さんの高等科3年生対象の講演は今年度で11年目となります。

会場の礼拝堂舞台中央に置かれた大きなカバン。これが「ハンナのかばん」。石岡先生のお話は、映像を駆使しながら、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で13歳の短い生涯を閉じたユダヤ人の少女ハンナ・ブレイディの短い生涯とその家族の歩み、そしてドイツのアウシュヴィッツをはじめとしたユダヤ人迫害の歴史、石岡先生自身のハンナのカバンとの出会いとかばんにまつわる逸話、ハンナの親族のその後、……などとどまるところを知りません。爽やかな語り口でありながら圧倒的な迫力で語られるその内容は、私たちに重くて深く辛い、しかし決して目を逸らすことのできないテーマを提示するもので、その多彩な内容に生徒は真剣な表情で聞き入っていました。質疑応答の時間になると、その講演に触発されたことが多々あったようで、次々と挙手があり、さまざまな角度からの質問が石岡先生に投げかけられました。それに対して石岡先生は、逆に触発を受けた様子でさらに深い問題へ斬り込む回答を質問した生徒一人一人にされていました。

また、石岡先生の近著『「ホロコーストの記憶」を歩く』も紹介され、学校にその本が寄贈されました。

途中の休憩や講演終了後に、舞台中央の「ハンナのカバン」を間近に見に来た生徒たちが、石岡先生にいろいろと質問を投げかけて、良き相互交流の時が持てていました。

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