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東日本大震災ボランティア(第12回)を行いました

  2011年3月11日の東日本大震災で多大な被災をした方々に対して私たちにできることが何かないだろうかとの思いから始められた香蘭女学校の東日本大震災ボランティア。2011年8月から始めて今回で12回目となります。今回は8月20日から23日までの3泊4日の日程で、高等科1~3年生17名が参加して行われました。
 1日目はまず宮城県名取市に向かい、2011年以来ずっと訪問させていただいている応急仮設住宅箱塚桜団地を訪れました。開会礼拝を捧げたあと、住民の方々との交流プログラムを行いました。今回は個々にお話をうかがう時間を過ごし、震災時の経験などをお話しいただきました。
 そのあと被災地である閖上地区を訪れました。日和山、閖上中学校などを訪れ、生徒たちはみな閖上地区の被災の大きさと激しさを再認識しました。そしてその日のうちに、石巻市北上町の十三浜に移動しました。
 2日目はまず、石巻市河北の応急仮設住宅追波川河川団地に出かけ、集会所でのプログラムを実施しました。2012年以来毎年訪問させていただいているこの仮設住宅ですが、今回も住民の方が多数いらしてくださり、生徒との心あたたまる交流の時を持ってくださいました。いろいろなお話、ゲームプログラム、そして歌。忘れがたい時間を過ごしました。
 そのあと釜谷の大川小学校を訪れて祈りを捧げました。今回大川小学校では、応急仮設住宅追波川河川団地の住民で2012年以来ずっと香蘭生がお世話になっている方が案内と説明をしてくださいました。津波で大被害を受けた校舎を前にしてその方の悲痛な叫びを聞き、生徒たちはみな心に重い宿題を抱えた思いを持ちました。
 大川小学校をあとにして新北上大橋を渡ったあと、石巻市北上町の十三浜にあるワカメの養殖や加工を営んでおられる5軒のお宅に、生徒も先生も分散し、それぞれのお宅でお仕事のお手伝いをしました。ワカメの芯抜きのお手伝いをしたお宅、「桁」とよばれるワカメ養殖用のロープの掃除のお手伝いをしたお宅、またワカメ販売のための袋詰めのお手伝いをしたお宅、結びコンブをつくるお手伝いをしたお宅、さらにはホヤの製品化のお手伝いをしたお宅もありました。
 3日目は丸一日、4日目の午前中もそれぞれ同じお宅でお手伝いをし、それぞれ再会を誓ってお別れをしました。
 期間中は毎晩、グループに分かれて振り返りの時間を持ちましたが、各人がこのボランティアに参加希望をした理由を話したり、その日の自分たちのグループの仕事内容の報告をしたり、その日感じたことを素直に語ったりして、しっかりとお互いに気持ちの共有をしていました。
 多くの方々にお世話いただいて無事終えることができた今回のボランティアでした。第13回東日本大震災ボランティアは来年の3月に実施する予定です。

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