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高3特別プログラム講演会- 2週にわたり押見輝男先生

三学期は高等科3年の特別プログラムが行われています。その中で2月8日と22日の二週にわたり、押見輝男先生の講演会が礼拝堂で行われました。

押見輝男先生は1980年より立教大学文学部心理学科で教鞭をとられ、1988年に教授、1994年に文学部長、2002年から2006年までは第17代総長をつとめられ、現在は名誉教授になられています。高等科3年の特別プログラムでの講演会には、今まで何度も来ていただいて、学術的でありながらチャーミングなお話で生徒たちの心を虜にしてこられました。

以前からずっと「香蘭ファン」を公言しておられた押見先生の今年の講義は、1週目が「自己の心理 - 自分といかにつきあうか」、2週目が「ま・あわい(間)の心理 - 人間関係の手引き」という題目で行われました。「私の講義はすぐ雑談になってしまい、いつも本題の時間がなくなってしまう。」とおっしゃって、まずお話の前提として生後10ヵ月の時に罹ったポリオの後遺症によって障がいを持ったことから自分の心理に興味を持つようになるまでのいきさつ、香蘭女学校との出会い、「過則勿憚改」の3つのことを語られ、本題に入ってゆきました。1週目は朝井リョウ「何者」、2週目は映画「君の名は」を題材に使いながら、またちょっと難しい学問的な話の合間には多彩な雑談で生徒たちを引きこみながら、いつの間にか社会心理学の世界に皆を浸らせてくださいました。

最後に楽しい心理学テストで生徒たちの「私的自己意識」と「公的自己意識」の度合いを試され、あっという間に講演会は終わりの時を迎えました。

2週にわたる講演の中で高等科3年の生徒たちは、この春からの大学生活のヒントを多く得られたに違いありません。

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