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今年も広島平和学習プログラムを実施しました
例年夏休みに行われているキリスト教センター主催の校外活動プログラム「広島平和学習」。今年も8月1日から3日にかけて中等科と高等科の生徒28名によって実施されました。3日間とも真夏の晴天に恵まれ、70年前の、とても暑い日だったという8月6日を彷彿とさせる天候でした。
初日は宮島に渡って世界遺産の厳島神社を見学。水は引いていて、有名な鳥居の脚下まで近寄って真下から見上げた生徒もいました。その後、路面電車の広電に乗って広島市内の宿舎に入り、夜はいよいよ翌日に迫った、被爆後70年の広島を歩く心構えを改めて共有しました。
2日目は午前は平和記念資料館の見学。東館が改修中の為、本館のみの見学でしたが、原爆のすさまじさを物語る展示の一つ一つに耳を澄ますように、じっくり向かい合う時間となりました。午後はまず被爆された方の体験を国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に於いて伺いました。お話をして下さった河野きよみさんは当時14歳。原爆投下直後の広島市内の家族の行方を求めて歩いたそうです。その記憶を長年封印しておられましたが、70歳の時に決意して、ひとつの情景を絵にしました。日赤病院の花壇の上に木材を積むようにきれいに並べ重ねられていた、たくさんの男子中学生の遺体。河野さんは、記憶の一つ一つに語りかけるように話をして下さいました。そのあと、今年も広島女学院高校の皆さんが平和記念公園内の碑を一緒に巡りながら、丁寧に解説をしてくれました。碑巡りを終えた後は、広島女学院の生徒の皆さんと香蘭生との交流会がありました。その夜の振り返りでは、生徒一人一人が今日一日で溢れる程たまった言葉に表し尽くせない思いをつぶやき、聴き合い語り合う大切な時間を持ちました。
最終日は袋町小学校平和資料館と旧日本銀行広島支店を見学し、3日間の実りある平和学習を終えました。