最新のお知らせUpdates

一般

2016年度高等科1年生(現高2)8名が韓国研修

春休みの韓国研修が初めて行われたのは、2008年3月のことでした。春に香蘭生が訪れホームステイをする韓国の学校の生徒たちが香蘭女学校へ秋か冬に来校してホームステイするプログラムと合わせた交流プログラムは、その後大韓聖公会ソウル教区の多大なご協力を得て、キリスト教教育の観点をも備えた大切な研修へと充実してきました。
10回目の今回は3月25日~30日の5泊6日。2016年度の高等科1年生8名が参加して行われました。まずソウルの大韓聖公会を訪れて、教会の中高生がつくる「生徒会」との交流。そのあと韓国の新幹線KTXで南下して韓国南東部・昌寧郡にある昌寧女子高校を訪問してホームステイしながらの交流。最後に再度ソウルに戻りながらの途次、天安と水原で韓日の歴史を学ぶ見学・訪問、というプログラムでした。
初日は羽田空港から金浦空港へ。大韓聖公会の聖堂はソウル市内中心部にあり、到着と同時に「生徒会」が念入りに用意してくれていたプログラムに入りました。この日のメインはチマ・チョゴリを着て教会からほど近い徳寿宮の見学。通訳の力は借りず、生徒同士だけで小さなグループに分かれて広大な宮殿敷地内を案内されるという形で、自己紹介から始まり様々な話を身振り手振りを交えながら2時間ほども歩くと、一気に互いの距離は縮まりました。一緒に夕食をとった後も時間の許す限りお茶を飲みながら話ができたのも良い時間でした。
2日目の午前は聖堂で日曜日の聖餐式を、やはり「生徒会」と一緒に捧げ、昼食までを共にしました。そこから一路南下し昌寧へ。夕方、ホームステイを引き受けてくれる昌寧女子高校の生徒たちと合流し、ここから各家庭で3泊の歓待を受けることになります。
3日目は校内でのプログラム。月曜朝の全校朝礼に参加し大歓迎を受け、英語の授業に混じったりチマ・チョゴリを着て韓国伝統の礼法の講座、そのまま近くの古墳散策、そして地域のお祭りに伝わる太鼓の奏楽「サムルノリ」体験と盛りだくさんの一日でした。
4日目は校外プログラムで、バスで2時間の安東・河回村見学に出かけ、韓国の歴史民俗を今に残す世界文化遺産を堪能。
5日目の朝、すっかり仲良くなった昌寧女子高校の皆さんと別れて再びKTXで北上。途次、天安駅で降りて韓日の近代の歴史を直視する独立記念館見学。さらに三一運動のさなかに起きた堤岩里教会事件の舞台となった堤岩里教会を訪問し、わざわざ出迎えて下さった神父様のお話を聴くなど、この日は韓日の関わりに忘れてはならない歴史の一端を、韓国の地で少なからず肌で感じる日となりました。そして最終日、濃い時間をかみしめながら金浦空港から帰国の途に就きました。

カテゴリー
全て
一般
イベント
受験
アーカイブ