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北軽井沢山荘での4日間の自然教室が行われました
今年も夏休みの校外活動として8月14から17日の3泊4日、北軽井沢の香蘭女学校山荘「清香寮」に於いて自然教室が行われました。今年参加したのは中等科2年生から高等科2年生までの希望者21名でした。
初日は富岡製糸場に出かけて見学をしました。解説員の方の話しに耳を傾け、当時を再現したCGと共に、時代背景を学びながら、ちょうど同じくらいの年齢の女工さんたちの苦労はいかほどだったのか考えさせられました。また山荘に戻ってからは、バードコールを作りました。また、富岡製糸場で入手した蚕の繭から絹糸を取り出す作業も行いました。
2日目は、自分で作ったバードコールをもって志賀高原散策。やや小雨の中、オトシブミやアワフキムシ、ギンリョウソウにモウセンゴケと、様々な植物や昆虫と触れ合うことで、虫とだんだん仲良くなれ、また、ヒカリゴケの輝きに感嘆していました。自分の目で見て確かめる楽しさを数々経験し、とても楽しかったようです。そして、何人もの生徒が高原のルートに落ちているゴミを拾い、道をきれいにしてくれていました。山荘に戻ってからは、繭を桑の葉茶や笹の葉などで染色したり、茹でて、糸を紡いだりして、カイコを通して、深い学びができました。ホオズキ笛づくり、線香花火作りやこんにゃく作りなどの理科実験を行いました。おやつも遊び道具もアクセサリーも、昔ながらの方法で手作りできる時間があるのも自然教室ならではのことでしょう。
3日目は北軽井沢の石田観光農園にて野菜の収穫と農園での学びというプログラムでした。石田観光農園では、リンゴやトウモロコシを収穫しました。生で食べるトウモロコシやまだ世間に広まっていない果実、フェンネルの茎やルバーブをかじったり、大きなひょうたんをもらったりと、普段ではなかなかできない体験に、笑顔が絶えませんでした。野菜や果物ができるまでの過程を学ぶことで、農家の方々への感謝の気持ちや命を頂くありがたさを感じることができました。山荘に戻ってからは、農園で収穫した野菜を使ってバーベキューを堪能しました。また、有志を募り曇り空のもとでナイトハイクも行いました。この経験から自然の怖さと知る楽しさを知ってくれたらと思っています。
初めて会う仲間とも様々なプログラムを通してすぐに仲良くなれ、和気藹々と楽しく過ごせた3泊4日でした。山荘や自然の凄さ、楽しさ、自然の中で本物の心地よさを満喫し、人間が興味関心をもつことの必要性、自然とのつきあい方を学びました。生徒たちは、普段の生活ではなかなか出来ないことにチャレンジすることで大変たくましく成長して帰ってきました。虫が苦手な子もすっかり仲良くなりました。