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今年もベタニヤ・ホームでボランティア活動を行いました
横浜市戸塚区汲沢町に「社会福祉法人 聖ヒルダ会」があります。元々、香蘭女学校の創立当初の女性宣教師であるミス・ソントンが「聖ヒルダ養老院」(日本最初の高齢者施設)をつくったのが1895年。その施設が、これとは別に1952年千葉県八生に設立され後に大磯に移転した「ベタニヤ・ホーム」と1980年に合体して、この「社会福祉法人 聖ヒルダ会」が設立されました。軽費老人ホーム「ベタニヤ・ホーム」がこの法人の活動の中心でしたが、次第に活動が地域から高く評価され、その地域社会の要請に応えるべく「訪問介護 ケアセンター ベタニヤ」「高齢者短期宿泊施設 聖マリア館」「横浜市平戸地域ケアプラザ」の各事業・施設を展開、そしてこの2009年秋からは「戸塚区精神障がい者生活支援センター」を開所しました。
香蘭女学校と聖ヒルダ会ベタニヤ・ホームとの関係は古く、以前より毎年ボランティアで掃除などのお手伝いに出かけたり、部活動が歌や演奏などを披露しに出かけたりしていました。また、現在の聖ヒルダ会の前理事長が香蘭女学校の元チャプレン今井烝治司祭であったことにも両者の縁の深さを感じます。特に毎年夏には、中等科3年のバザー委員が中心となってこのベタニヤ・ホームでのボランティア活動をするのが長年の恒例となっていますが、今年も8月25日にやはり中等科3年の生徒が出かけ、ボランティアをさせていただきました。
今年も例年通り、ベタニヤ・ホーム到着後すぐ、礼拝に参加させていただきました。そして午前中は、このベタニヤ・ホームのベランダと網戸とお風呂の掃除を、4グループに分かれてさせていただきました。まず、ホーム職員の方から掃除のしかたを教わり、今年はホースの水を一切使わずに、ひたすら雑巾で拭いたりブラシで磨いたりして、各部屋のガラスをきれいにしました。
その後、ホームに入っておられる方々と昼食をともにしながら交流の機会を持ち、いろいろなお話をしたり伺ったりしました。香蘭女学校の卒業生の1人でホームに入っておられる90歳近い大先輩も、今年も元気に香蘭生にいろいろなお話をしてくださり、またご自身が作られた見事な刺繍の壁掛けをくださいました。
そのあとはお楽しみ交流会。すいか割りに挑戦したり、お年寄りのすいか割りの補助をしたり、割ったすいかをみんなで美味しくいただいたり、さらには交流会の最後には香蘭女学校の校歌と聖歌308晩を一緒に歌ったりして、ホームの皆様に大変喜んでいただきました。
これまで長い間丁寧に先輩たちが築いてきたように、今後もベタニヤ・ホームとのあたたかい良い関係が続いてゆくことは、香蘭女学校の生徒たちにとってとても大切なことであると感じさせられた今年夏のボランティアの一日でした。