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第11回「東京―祈りの輪―」参加生徒が全校礼拝で報告
10月14日、女子聖学院中学校高等学校で第11回「東京―祈りの輪―」が行われました。東日本大震災の被災者の方々を覚えて2011年5月から、東京都にある全キリスト教学校に呼びかけて年に2回、生徒と教職員が集まって祈りをともにしてゆこうと始められた「東京―祈りの輪―」。2015年3月の第10回から一年半を経て開催されたこの10月の会は、久しぶりの出会いの場でもありましたが、実りある祈りの会を行うことができました。
この第11回「東京―祈りの輪―」に参加した高等科3年の生徒が、10月27日朝の全校礼拝の中で、この会の報告を全校生徒に向けて行いました。
第10回に引き続き2回目の参加のこの生徒は、自分が今年夏の「山荘受入ボランティア」への参加を契機にこの会に参加したことの意義をまず述べてから、この会でお互いの被災地支援の実際を報告し合ったことを報告しました。例えば、仮設住宅を出ることになって却って仮設住宅住まいの方がずっと良かったと語っていた被災者の方の話など、他校の生徒たちから聞いた話を紹介しました。そしてその話を通して、今は心の支援が一番大切であることがわかったと感想を述べました。加えて、他校が学校の枠を越えて自分たちから企画を立てて支援の相互協力をし合っていることを聞き、このような支援のあり方もあるのかと驚いたことを率直に語ってくれました。そしてこの生徒は、その会の時に思い切ってこれらの学校の生徒たちに話しかけて、一緒にやりたい旨を伝え、またそれに対して他校の生徒たちは喜んで受け容れてくれたと、報告しました。自分たちにもまだいろいろな支援の可能性があるということを、全校生徒に向けて訴えました。また、来年にあるだろう第12回「東京―祈りの輪―」に是非参加して、このようなチャンスを生かしていってほしいと、しっかりした口調で全校生徒に働きかけをしてくれました。生徒たちも真剣にこの報告を聞いていました。
まだまだ復興にはほど遠い東日本大震災の被災地の方々には、心の支援がますます重要になっています。香蘭女学校の生徒たちが今まで以上にやるべき課題が、この報告から見えてきたようです。