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二学期も「学年礼拝」が各学年で捧げられました
香蘭女学校では、毎朝の全校礼拝だけでなく、毎学期学年ごとにホームルームの時間を使って「学年礼拝」を捧げています。全校礼拝とは違った形で、しかも毎朝の礼拝よりも長い時間をかけてささげられる礼拝です。「学年礼拝」は三光教会聖堂に於いて行われます。
学年礼拝の特色の一つに、学年の各クラスの宗教委員が相談をして、学年礼拝の準備をするということがあります。礼拝当日に日課聖書朗読をするのも生徒たちで、また聖歌の伴奏をするオーガニストも生徒たちがつとめます。高橋チャプレンに代わって司式をつとめることもあります。さらに、礼拝の中身も宗教委員が自分たちで相談して作り上げてゆくこともあります。
二学期も一学期に引き続き、各学年でそれぞれ学年礼拝が捧げられていますが、この11月29日に行われた中等科2年の学年礼拝は、宗教委員の司式によって捧げられました。最初に、宗教委員が選んだ聖歌363番を生徒の伴奏によって全員で奉唱し、祈りのことばや詩編の交唱のあと、日課朗読を宗教委員がつとめました。宗教委員が選んだ今回の日課は、「ルカによる福音書」20章9~19節(「ぶどう園と農夫のたとえ」)でした。
引き続き、宗教委員の生徒によって、今回の学年礼拝では、教会の礼拝で捧げる「代祷」を用いて、お祈りのことを考えてみましょうという提案がなされました。自分ではなく、他の人々のために祈りを捧げる「代祷」は、私たちの住むこの世界は、すべて多くの人々との分かち合いによって成り立っているということを礼拝の中で意識しようとする機会であることが、宗教委員によって説明されたあと、学年全員がそれぞれの「代祷」の相手をイメージし、それを周りの席の人と共有する場がしばらくの時間持たれました。そして続いて宗教委員が礼拝堂の生徒の座る会衆席を、いろいろな生徒にマイクを向けて「代祷」の相手が誰であるかを聞いて回り、それらを学年全員で共有しました。最後には会衆席の後ろで一緒に礼拝に参加している高橋チャプレンや学年の先生方にも「代祷」の相手を伺って回りました。
そのあと諸祈祷を捧げましたが、その中の「代祷」では各クラスの宗教委員が自分の祈る相手をそれぞれそこに入れてお祈りを捧げました。最後に、宗教委員が選んだ聖歌517番を歌って、二学期の学年礼拝は終わりました。
香蘭生活の中でも大切な時間の一つである学年礼拝。あっという間の50分です。