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卒業生・旧教職員などの逝去者記念礼拝
香蘭女学校の卒業生の同窓会である校友会では毎年11月に、それまで一年間の卒業生・旧教職員・在校生などの永眠された方々のためにお祈りをする、逝去者記念礼拝をささげています。今年は11月6日に三光教会の聖堂で、ご遺族の方々も含め100名にも及ぶ出席者を得て、香蘭女学校チャプレンの高橋宏幸司祭の司式により捧げられました。
礼拝ではまず高橋チャプレンによる聖語、そしてオルガンの演奏に従って聖歌469番を出席者全員で歌ってから、お祈りをささげました。詩編第23篇と第84篇を詠んだ後、高橋チャプレンによって読まれた聖書「ペテロの第一の手紙」第1章3節~に耳を澄ましました。そして賛美の頌を声を揃えて、続いて高橋チャプレンのお説教をうかがいました。教会では毎年11月に逝去者を記念する祈りを捧げていて、それは無論亡くなった方を忘れないようにすることではあるが、果たしてそれだけなのか。忘れ去られることはとても寂しいことであるから、忘れないことは大切であるけれども、同時に亡くなった方を憶えて祈ることは、過去・現在・未来と永劫に続く命の繋がりを憶えることなのではないか。人間の根幹に関わる大切なテーマのこの問題を、先日行われたナザレ修女会での静想会での生徒の発言を引用しながら、力強い口調で語られ、参列者一人一人の心の奥深くにその思いが刻みこまれました。
そのあと、聖歌482番を歌い、そしてこの一年間に亡くなられた方々のお名前が読み上げられました。最後に特祷、そして聖歌512番と続けて、記念礼拝は終了しました。その後、司会の校友会の脇村副会長(第63回卒業生)のご紹介により、校友会の保坂会長(第52回卒業生)から皆さまへ向けてのご挨拶、そして香蘭女学校を代表して高田校長からのご挨拶がありました。
11月23日は113年目のバザーが開催されますが、このバザーは学校と校友会が手をとり合って続けられた伝統行事であり、香蘭女学校にとってこの日は校友生のホームカミングデーでもあります。校友生の中でもたくさんの回生の方々がそれぞれ、今年もこのバザーで手作り品を中心としたお店を出されます。現在の学校に集う私たちが香蘭の歴史を作ってきてくださった校友生に感謝し、また同時に校友生の方々が現在の香蘭に集う私たちを支え続けてくださる。バザーはそのような香蘭女学校の心温まるあり方を象徴するものと言えましょう。バザー前の毎年11月にささげられるこの逝去者記念礼拝も、永眠された方々を通して香蘭女学校という一つの家族を、そしてその命の繋がりを確かめ合う時になっているのでしょう。