最新のお知らせUpdates

一般

高等科2年生が国立劇場の文楽鑑賞教室に出かけて来ました

恒例の高等科2年生の文楽鑑賞教室。今年度は二学期期末テスト翌日の12月9日に実施され、国立劇場小劇場へ出かけた高等科2年生は本格的な人形浄瑠璃を堪能しました。
それまで文楽を鑑賞したことのある生徒は殆どいないため、どのようなものかを想像しながら国立劇場に入った生徒は、最初の演目「日高川入相花王~渡し場の段」を見て一気にその世界に惹きこまれてゆきました。「日高川入相花王」は安珍・清姫の道成寺伝説を取り入れた文楽の有名作品の1つですが、特に大きく口の開く「ガブ」という特殊な首(かしら)が使われるので知られています。その口が開く山場では生徒はその恐ろしさに驚いていました。
そして次の「解説 文楽の魅力」では、太夫・三味線・人形遣いという文楽の舞台を勤める三業が登場し、それぞれの役割についてこの日の作品にそくして解説してくれました。大夫と三味線弾きの掛け合い、そして三人遣いの人形がまるで人間が演じているかの如きしなやかな動きを見せてくれるのが文楽の魅力です。
そして、いよいよ後半は人形浄瑠璃の名作「傾城恋飛脚~新口村の段」。直前の解説で話された大夫の語り分けの凄さと声の見事さ、三味線の表現の多彩さ、三人遣いの人形遣いの描写の美しさ……。どれをとってもあまりに迫力があり、リアルであり、ドラマチックであり、生徒たちは思わず聞き惚れ、見惚れていました。そして何より、梅川・忠兵衛の悲恋の物語に心を奪われている様子でした。
一般に古典芸能と言われる文楽=人形浄瑠璃に初めて触れた生徒たちは、決して古くない、むしろこの現代に生き生きと呼吸をしている文楽の、時代を超えた新鮮な芸術性を肌で感じたようです。

(写真は左より、国立劇場、国立劇場発行のチラシの表裏)

カテゴリー
全て
一般
イベント
受験
アーカイブ