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第2回紫苑の会は辻井いつ子さんの講演会

「父母の会」の教育部が主催する講演会や音楽会が、「紫苑の会」という名称で年に2回ほど開催されます。香蘭生のご家族をお呼びして、楽しく実りあるひとときを共にする良い機会となっています。
 今年度2回目の紫苑の会が10月31日の午後、礼拝堂で行われました。今回の講演者は辻井いつ子さん。全盲のピアニストとして全世界にその実力が認められた辻井伸行氏のお母様です。
 父母の会教育部のお母様の司会で開会、高橋チャプレンによる開会のお祈り、聖歌434番のあと、父母の会会長からの挨拶、そしていよいよ辻井さんのお話が始まりました。最初に2009年6月7日のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで辻井伸行氏が日本人初の優勝を果たした時の映像が流されました。そして、そこまで至る親子での道のりが、さわやかに語られました。運命的だった「英雄ポロネーズ」のCDとの出会い、指揮者・佐渡裕との感動的な出会いなどの話を通して、いつ子さんが伸行氏を前向きに励ます様子が、手に取るように伝わってきました。コンクールの優勝はこの20年間のお土産かなと思ったという言葉、人間の可能性の素晴らしさを感じたという言葉、瀬戸内寂聴さんの目に見えないものが大切なんですよという言葉に心を打たれた話……。どのお話をとっても、キリスト教の心に繋がる人間の最も大切な根幹に触れるもので、私たちの心を強く動かしました。
 お話が終わったところで、父母の会会長から花束贈呈。そのあと高橋チャプレンによる閉会のお祈りと聖歌540番。そして閉会の言葉。
 香蘭生のご家族へのメッセージを感じさせる心温まる2時間でした。

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