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第1回「沖縄平和学習」が行われました
毎年実施されてきた「広島平和学習」に続くプログラムとして周到に準備してきた念願の「沖縄平和学習」が、今年度ついに実現しました。
初年度の2017年度は、12月19日から12月22日の3泊4日の日程で、中等科3年から高等科3年までの生徒23名が参加して実施されました。
1日目・2日目は、不屈館、対馬丸記念館、アブチラガマ、ひめゆり平和祈念資料館など、沖縄戦に関する施設を中心に巡りました。その中で、対馬丸記念館では遭難生存者の方のお話を、また宿舎では沖縄戦体験者の講話を伺うことができました。直接体験された方のお話は、生徒たちの胸に実感を伴って迫るものがあり、圧倒されました。
糸数アブチラガマへの入壕は、今回の沖縄平和学習の中で最も戦争を実感する体験となりました。さらに平和の礎では、国籍を問わず沖縄戦で亡くなられた全ての人の名前が刻まれていることに、一人一人の命の重さ、沖縄の人の考え方について深く考えさせられました。そして、ひめゆり平和祈念資料館ではひめゆりの学徒たちに、私たちと同じ生活があったことを痛感させられました。
3日目は、辺野古テント村見学や普天間高校との交流会など、現在の沖縄が抱える問題に直面するプログラムでした。そこで、現在の沖縄の抱えている問題を改めて詳しく知るだけでなく、沖縄に住む人々の中で世代によって異なる考え方があることなど、様々な価値観の存在を知ることになりました。
毎晩の振り返りの会でも参加メンバーと頭が混乱するくらい話し合い、ぎっしりと内容の詰まった研修となりました。
今後は、エントランスホールでの写真展や掲示などで、今回の「沖縄平和学習」での経験、考えたことを、全校に向けて発信していきたいと考えています。