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第126回高等科卒業感謝礼拝を捧げました
3月15日、高等科第126回生の卒業感謝礼拝ならびに卒業証書授与式を行いました。卒業生169名が香蘭女学校を巣立ってゆきました。
オルター・ギルドの生徒によって祭壇のロウソクに灯が点され、聖歌403番とともにアコライト・ギルドの生徒たちの先導によるプロセッションが入堂して高橋チャプレンの司式によって厳粛に始まった感謝礼拝。聖書は井上中等科教頭により「コリントの信徒への手紙 1」(第12章4~11節)が朗読されました。クワイヤーによるアンセム「Laudate Dominum」(GYÖNGYÖSI Levente)、青野高等科教頭の学事報告に続き卒業証書授与が行われ、一人一人の卒業生は自分の名が呼ばれると壇上に上がり鈴木校長から卒業証書が手渡されました。
引き続き表彰。例年通りビカステス記念賞、ソントン記念賞、東京都知事賞、日本私立中学高等学校連合会会長賞、体育優良賞が贈られました。
校歌に続いて鈴木校長の式辞がありました。科学技術が目覚ましく進化し、世界がグローバル化してゆく今日、その事実に目を背けるわけにはいかない中、世界情勢は残念ながら不安ばかり。そんな中、この時代に人間らしく生きるとはどういうことなのかという次世代に投げかけられた課題を考えるにあたり、聖書から学んだ3つのことを思い起こしてほしい。1つは賜物ということ。2つめは「自分を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい」という言葉。3つめは夢を持つ、「望みを捨てぬ者だけに 道は開ける」ということ。そして最後に、前日の生徒会主催送別会で生徒会長が述べたことばを引用しながら式辞を締めました。
来賓のご祝辞は、まず日本聖公会横浜教区主教の三鍋裕主教からいただきました。香蘭の創立記念日は実は私の誕生日なんです、と会場を笑わせながら、どこの教会でも香蘭の卒業生に会い、皆さんいまだに香蘭、香蘭と言って香蘭を語っている。香蘭での生活と学びが、香蘭の香りがキリストの香りが懐かしくてしょうがないのだろうと思う。その香蘭の心を大切にしてほしい。香蘭の蘭の花言葉は幸せがやってくるという意味であるそうだが、それぞれ違った存在であるお互いを尊敬し合い愛し合い、これからやってくる自分の幸せを自分だけのものとせずに、多くの人々と分かち合ってほしいと話されました。
また、続けて立教大学総長の吉岡知哉先生からもご祝辞をいただきました。吉岡先生は、香蘭を訪れるたびにいつもほっとした気持ちになると言われ、そのような学校で毎日を過ごした皆さんは、自信と誇りを持ち背筋を伸ばして前に歩んでほしい。新しい世界に踏み出す時に大切なものは好奇心。それを読書で鍛えてほしい。特に古典を読んでほしい。さらに、自分を限定しないで、オープンに異なるものを受け入れる力をつけてほしい。と話されました。
在校生総代の送辞、卒業生総代の謝辞(日本文と英文それぞれ一名)があり、続いて全員で恒例の英唱歌「Hallelujah」(G.F.Handel)を奉唱しました。卒業生にとっては香蘭生活最後の忘れがたいハレルヤでした。
最後に聖歌521番を歌うとともに第125回卒業感謝礼拝は無事終わり、高等科3年生はそれぞれの道に旅立ってゆきました。