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第15回「東日本大震災ボランティア」を実施しました
この3月21日から24日までの3泊4日、2011年8月の第1回から数えて15回目となる「東日本大震災ボランティア」が実施されました。今回の参加者は、2017年度高等科1年生から12名、高等科2年生から2名の生徒と6名の教員で、活動は宮城県牡鹿郡女川町、および石巻市河北と十三浜で行われました。
初日、今年は初めて石巻経由で女川に入りました。女川のNPOで働く香蘭の卒業生の力を借りて、復興のトップランナーと呼ばれている女川の現在を見学するとともに、女性が作った職場の仕事をお手伝いするボランティアをしました。まず卒業生に女川駅から順に案内をしてもらい、10m以上の高台にあるにもかかわらず7年前に一階すべてが津波に襲われた地域医療センターの庭にある「いのちの石碑」を見て、そのあとは復興した商店街にある「絆フレンズ」という店に入りました。そこで着物のリメイクをするために糸をほどく作業をお手伝いしました。そして初日はそのまま、石巻市十三浜の神割崎まで移動して宿泊しました。
2日目は、まず石巻市河北にある応急仮設住宅追波川河川団地を訪れ、お住まいになっている住民の方々とお話をしたり、ゲームを楽しんだり、歌を一緒に歌ったりしました。こちらも2012年8月から継続して訪問している仮設です。今回で7回目になります。そのあと石巻市釜谷にある大川小学校を訪れ、祈りを捧げ見学をしました。被災した校舎を見ながら生徒たちは言葉も出ないひとときを過ごしました。
そのあと、生徒と先生は5つのグループに分かれ、ワカメの養殖と加工をしておられる5軒のお宅にそれぞれ行き、作業のお手伝いを始めました。場所は石巻市十三浜の大指と大室です。どちらも被災された方々で、必死にワカメで復興を果たそうとされている皆さんです。いずれのお宅も2014年3月から毎年香蘭生がお手伝いをしてきたお宅なので、皆さんとても楽しみにしておられました。
翌3日目は丸一日、4日目は午前中、このワカメ作業のお手伝いに励みました。足かけ3日間、同じお宅に居続けてお手伝いをしたため、どの生徒も先生もまるで家族になったような気持ちで、最終日は別れ難い思いでいっぱいになりました。
今回の「東日本大震災ボランティア」に参加した生徒たちもまた、再訪を強く心に決めて、溢れる思いを胸に帰京してきました。新年度に入ってから、この生徒たちは友人たちにそして下級生に、その思いをしっかりと伝えてくれることでしょう。