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今学期も各学年がそれぞれ学年礼拝を捧げています
香蘭女学校では、毎朝の全校礼拝だけでなく、毎学期学年ごとにホームルームの時間を使って「学年礼拝」を捧げています。全校礼拝とは違った形で、しかも毎朝の礼拝よりも長い時間をかけてささげられる礼拝です。「学年礼拝」は三光教会聖堂に於いて捧げられます。
今年度も一学期の学年礼拝が行われています。学年礼拝の特色の一つに、各クラスの宗教委員が相談をして、学年礼拝の準備をするということがあります。礼拝当日に日課聖書朗読をするのも生徒たちで、また聖歌の伴奏をするオーガニストも生徒たちがつとめます。高橋チャプレンに代わって司式をつとめることもあります。
この6月8日に行われた中等科3年の学年礼拝では、宗教委員の生徒が礼拝前半の司式をつとめました。まず聖歌491番を生徒のオルガン伴奏で奉唱し、祈りのことばや詩篇121編の交唱など、宗教委員の司式に従って全員で唱え、さらに別の宗教委員の生徒の朗読によって日課の新約聖書コリントの信徒への手紙Ⅰ第13章1節~13節が朗読され、生徒たちは座ってその朗読に耳を傾けました。そのあと今回の学年礼拝の特別プログラムに入りました。
今回の中等科3年生の礼拝プログラムは宗教委員の司会によって、この日の愛の賛歌と呼ばれている聖書箇所を承けて、「愛」をテーマに行われました。4クラス8人の各宗教委員がこの日の日課聖書を読んでそこに書かれている「愛」について、感じたこと、考えたことを、それぞれ自分の経験に具体的に則しながら、自分のことばで語りました。8人それぞれが、誠実に学年全員に向けて語ってくれました。
次にその8人のことばを受けて、高橋チャプレンがお話をしました。「愛」って一体何だろう?という問いかけから始まり、ご自身の洗礼名に因んだお話をされました。そして、戦国期にフランシスコ・ザビエルたちが日本へやって来た時に、「愛」のことを「ご大切」と訳したことを話され、この「ご大切」と「愛でる」ということばをキーワードとして、生徒たちに問題提起をされました。
後半の司式を高橋チャプレンに交替し、諸祈祷があってから、主の祈り、祝祷を捧げ、最後に生徒のオルガン伴奏で聖歌500番を奉唱して、今学期の中等科3年の学年礼拝は終わりました。
香蘭生活の中でも大切な時間の一つである学年礼拝。あっという間の50分です。