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広島平和学習が広島女学院の皆様の協力のもと行われました
今年の「広島平和学習」には中等科3年生〜高等科3年生の計17名の生徒が参加して行われました。7月に事前学習として「この世界の片隅に」を観て、当時の生活や戦争がもたらしたものを学び、広島に向かいました。
初日には広島平和記念資料館で、原爆投下の準備〜原爆投下〜被害〜核兵器の現状の概要を学びました。溶けたガラスや被爆して亡くなった方が着ていたワンピースなどの展示から、原爆の威力の凄まじさを感じました。
2日目の午前には、広島女学院高校の生徒さんが平和記念公園内の碑を一緒に巡りながら、丁寧に解説をしてくれました。広島女学院の高校生の「この公園の地面は盛り土がしてあって、その下には亡くなった方の遺骨や遺品などがまだそのまま眠っています」という言葉に、香蘭の生徒たちは73年前の出来事が「この場所で」実在したことを感じ取っていました。その後一緒にお昼ご飯をいただきながら交流会をし、午後には12歳の時に被爆された、朴南珠さんの体験を伺いました。時折、涙をこらえながら話してくださるその様子から、当時の壮絶な風景や戦後の苦労などが伝わってきました。その後、本川小学校の資料館でもボランティアガイドの天野さんから説明を受け、亡くなった方の「生きたかった」気持ち、遺された方々の苦しみを想像しました。夜の振り返りでは、峠三吉の『原爆詩集』から1つ詩を選び、その詩が伝えたいことを考え、共有し、生徒一人一人がその日に吸収したことやそこから考えたことをお互いに聴き合い、語り合う大切な時間を持ちました。
最終日は袋町小学校と旧日本銀行広島支店を訪れました。あの日見たことを絵にした展示を見て、街中のどこもかしこも、誰が見た風景であっても地獄のようなひどい風景であったことを再確認しました。
この3日間で学んだことは、10月のヒルダ祭で展示をいたします。ヒルダ祭にご来場される方は是非この展示に足をお運びください。