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今年度第1回宗教講話は水谷修先生のお話
香蘭女学校キリスト教センターが主催してキリスト教の柱に基づいた大切なお話を全校でうかがう機会となっている宗教講話。香蘭女学校ではずっと昔からこの宗教講話を続けてきています。
今年度第1回の宗教講話は6月17日に、元横浜市の高校教員で現在は花園大学客員教授・上智大学非常勤講師の水谷修先生をお迎えしてお話を伺いました。水谷修先生は「夜回り先生」として全国にその名を知られている先生です。
礼拝堂に全校生徒と教職員が集まる中、まず高田校長先生から水谷修先生のご紹介があり、引き続き高橋チャプレンのお祈りで開会しました。このあと水谷修先生は、「さらば哀しみの青春―夜回り先生、いのちの授業」というタイトルでお話をされました。
ご自身の実際の経験ばかりのお話は、生徒たちにとって衝撃的なことばかりでもあり、また水谷先生の教え子である石巻市大川小学校教諭で東日本大震災の津波で亡くなった稲葉なおこさんの話、やはり水谷先生の教え子で13年前に香蘭女学校のすぐ近くの昭和大学病院で亡くなった亜衣さん(香蘭女学校でのこの講演の翌日にその亜衣さんのことが書かれた『約束』が出版される。水谷先生による亜衣さんのお話は、この香蘭女学校での講演が最後とのこと。)の話など、生徒にとって共感しないではいられない話も多々あり、涙を流して聴いている生徒も数多くいました。さまざまな形で亡くなった教え子たちは自分のせいで死なせてしまったと話される水谷先生の姿は、私たちの心の奥に重い大切なものを残しました。
とても刺激的な1時間半は、あっという間に過ぎ去りましたが、生徒一人一人に大切な宝物を残してくださいました。