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今年度第2回宗教講話は石松伸一先生の「生と死の現場から」

香蘭女学校キリスト教センターが主催してキリスト教の柱に基づいた大切なお話を全校でうかがう機会となっている宗教講話。香蘭女学校では以前からこの宗教講話を続けてきています。
今年度第2回の宗教講話は11月7日の午後、全校生徒が集まる礼拝堂に石松伸一先生をお迎えして、「生と死の現場から」と題して行われました。
石松伸一先生は、1959年宮崎県都城市にて生まれ、サレジオ会の日向学院中学に入学、高校卒業までの6年間、キリスト教の教えのもとに育ちました。1979年に川崎医科大学を卒業後、川崎医科大学付属病院の救急部研修医となり、1986年にはカトリック倉敷教会にて洗礼を受けました。1993年に聖路加国際病院の救急部の医師となった後、2010年イグナチオ教会にて堅信、現在は聖路加国際病院の副院長、救急部部長、集中治療部部長を務められています。著書に『生と死の現場から ~聖路加国際病院 救命救急医のメッセージ』などがあります。
香蘭女学校と同じ日本聖公会に所属する聖路加から来られた石松先生の講話。まず高橋チャプレンによるお祈り、続けて鈴木校長からのご紹介があってから、始められました。
最初に先生とキリスト教との出会いについて話され、そしてお父様が産婦人科であったこともあり医学部へ進まれたこと、大学時代はオーケストラ三昧だったこと、救急部を選んだ理由などとお話は続きました。聖路加に勤め始めてから、日野原重明先生との出会い、地下鉄サリン事件当日のこと、現在副院長として新入職員への訓示で「断らない救急を」と述べていることの意味、救急での一期一会、赦しについて、人間にとって越えられない4つの限界、南千住のクリニックでホームレスの方の無料診療をするようになったことで考えるようになったいろいろなこと、などが話されました。
そして最後に、生徒たちに「命って誰のものだと思う?」という問いかけをされました。命の使い方をどうするかという、生の根源に関わる提言でした。
そのあと、質疑応答の時間となりましたが、口火を切った中等科1年生の質問から始まり、全学年の生徒から次々と質問が出されました。石松先生がその一つ一つに、冷静に率直に回答をしてくださり、生徒全員にとって実りある時間となりました。

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